ローバーミニ


話題:好きな車は、何ですか?

先輩が『孤独のグルメ』を見たという話を聞いて、ウチも見てみたのだけどね

テレビ番組に影響を受けた人がもう1人いた

ウチの嫁ちゃま

主人公(松重豊)が小さな車に乗る回があったのだが、俺にその車に乗れと言う

その車というのはイギリスにかつて存在したローバーという会社のミニ

もうクラシックカーになるのかな、製造をやめてからだいぶ勃つよね

松重豊も俺ものっぽだから、そののっぽが体を丸めて乗るのが可愛いって言うのよ

車自体が可愛いのだから、誰が乗っても可愛いだろうと思うが、のっぽが乗ると尚いいと言いやがる

知らない人は呑気でよろしいな

大体、このローバーミニはパワステ付いてないからね

エアコンも無くて、除湿が出来ないクーラーだったような

クラクションはウインカーレバーの先っぽにあった記憶

リバースギアも普通のマニュアル車とは違ったような

昔オカンが乗っていたから、どんな車なのかはわかるのだが、俺は好きじゃなかった

後部座席に乗り込むのが大変だった記憶が一番に思い出される

それとオイル漏れ

地面にオイルをポタポタと垂らしながら走っていた

だから現代の水準からはかなりかけ離れた車かと

そのうちポルテが可愛い車の代表になる日が来るから、そうしたら天下だぜ!と言ったのだけど、「そうお?」と信じていないようだった

車の可愛さは、製造が終わって、走ってる台数が減ってからが勝負だよね

ローバーミニだって、製造している頃から人気があった訳ではないし

オヤジはイギリス人だけど、若い頃でもあんなボロい車には絶対乗りたくないと思ったそうな

だから車は見た目だけで選んじゃいけないってことだよ

それを嫁ちゃまにもわからせたいが、『孤独のグルメ』を暫く見なければ忘れるかな

車が絶対出て来ない時代劇を見せようと思う神田でした



























































注文の多い従業員


話題:一品おかず

冬休みが明けてから神田食堂を開ける日が増えた

その冬休み中、先輩は『孤独のグルメ』という番組を一気に見たようで、それに出てくるような物を作ってくれと言うのだな

そんな事言われても、まるで同じ物は作れない

材料だって限られてるし

店屋と一緒にしないでくれと言ったのだが、なかなか諦めないのだよ

まったく、テレビに影響される程は若くないだろと言いたいわ

しかも金払ってもないのにふざけるなと思っていたところ、寅吉が「出された物を文句言わずに食え!」と言ってくれたから一旦は収まった

だからこれまで通り、ウチの都合でやらせてもらう

嫌なら他所に食べに行けということ

神田食堂も結構頭使うんだよ

消化能力が高い先輩は脂っこい物でも何でもいいだろうが、寅吉はそういう訳にはいかない

酒を飲む量だって食べる量だって以前よりは減ってきているから、胃に優しい物を中心にメニューを考える必要がある

大体、いつまでも独身でいるからおかしな事を言うんだな

料理の上手な嫁さんを早く貰えと今度寅吉に言ってもらおう

独身男と付き合ってると疲れるからね

ということで、この日は細切り昆布を使った物を出した

アジトから帰って来た週は食材がほとんど無いから

一番多く食べたのは先輩だった

結局、何でもいいんじゃねえか

よくわからない従業員を抱えている神田でした



























































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